落武者の夜明け 【後編】

メルマガバックナンバー

今日は昨日の続きです。

昨日のメルマガまだ読んでない人は
こちらからどうぞ。

落武者の夜明け 【前編】

落武者の夜明け 【前編】

さて、

半同棲状態のキャバ嬢の彼女に
浮気をされてしまい、

浮気相手の若手社長に
電話をかけた若き日の北村リュウ。

こっちは結婚考えているのに
横から手を出すとは何事か!

と文句を言ったところ、
若手社長からは驚きの返答が返ってきました。

「ちゃんと捕まえてないお前が悪い」

いやー、
清々しいくらいのクズよ!

一切悪びれる様子もない!

盗人猛々しいとはこのことです!

・・・と、その瞬間は思ってました。

しかし続けて若手社長が発した言葉で
さらに度肝を抜かれてしまいました。

「彼女はお前の収入に不安があるから
将来は考えられないって言ってたよ」

まじか。。。

目の前にいたら
ぶん殴ってやりたいくらい
憎い相手だったはずなのに

電話越しに彼が発した言葉で
先にぶん殴られたのは私の方でした。

だって彼女が
そんなことを思っていたとは。。。

夢を追ってる私のことを
好きでいてくれてると思ってました。

待っててくれるもんだと思ってました。

そして必ず、何があっても
私はプロのギタリストになる。

なんの根拠もなくそう思っていました。

栄光を掴んだときに
隣にいるのは彼女であると。

よくあるじゃないですか。

お笑い芸人が嫁にした女性は
売れない時代に支え続けた糟糠の妻。

そういう美談。

ああいう感じになると思ってましたよ。

どうやらもうこのケースでは
そうはならないらしい。

でも、考えてみれば当たり前ですよ。

表立って語られる誰かの成功事例は
その足元に死屍累々と積み重なった
不幸な事例の上に成り立っている。

生存者バイアスってやつです。

いくらその事実から目を背けたとて
当時の私は時給1080円の契約社員。

それが現実ですよ。

どっちかっていうと
不幸な事例の方にカウントされます。

毎月何十時間も残業して
それでも手取り20万いくか行かないか
ってところ。

中間管理職はやってたけど、
出世コースではない。

むしろ
「音楽で生計を立てるから」と
本業のはずのサラリーマンの仕事は
いいだけ手を抜いていました。

何しろローンで首が回らないから
自ら残業するように仕向けてる。

意味のある仕事をしていたのか?
というと微妙なところです。

何かを生み出しているわけじゃないんだ。

評価されるわけでもないでしょう。

で、帰ってからは
深夜まで楽器の練習ですよ。

だから昼間は眠くて頭が回らない。

お偉いさんの前で居眠りして
大目玉食うことも多々あった。

遅刻も当日欠勤も当たり前ですよ。

上司からは

「次なんかやらかしたら
左遷するからな!」

って面と向かって言われてました。

「左遷」って言葉が対象者に向かって
直接発せられるのを聞いたのは
あれが唯一の経験でした。

役職も上がっていかないし
給料の単価も上がっていかない。

でも音楽活動のための投資と思って
いい楽器をどんどん買っていく。

「漢の24回払いだ!」
などと言いながら。

結果、
毎月自転車操業みたいな状態。

彼女と食事に行くときだって
基本的に割り勘です。

水商売をしている彼女は
給料もいいので

そこに乗っかれないかと
思っていたくらいです。

実際には24回払いすると
漢からは遠ざかるようです。

浮気した彼女。
人の女に手を出した若手社長。

確かにクズです。

でも私だってそれらを
クズ呼ばわりできる身分ではない。

そして男と女では
時間の流れ方が違うと思います。

言い方は悪いけど
結婚や出産を意識した場合
女性には明確に期限がある。

20代後半から30代前半くらいの女性は
常にタイムリミットを意識して
生きていると思います。

それをわかっていないから
男はだらだら遊んでしまう。

で、足元を掬われたわけですよ。

自業自得だったのかもしれません。

私は自分の活動にタイムリミットを
設けていたわけでもないし。

とにかく、私は敗れました。

荷物をまとめて
彼女と同棲していた部屋を出て
実家に帰ることにしました。

心臓が爆発しそうなくらい悔しいし、
先の見えない絶望がありました。

ギターの師匠にも半泣きで連絡しました。

「先生、俺は好きなことをして
楽しく生きていきたいと思っていただけなんです。

好きなことをして生きるためには
人並みの幸せを
差し出さなければいけないのでしょうか?

好きなことで生きていく人間は
人並みの幸せを
望んではいけないのでしょうか?」

師匠からは明確な返答や解決策みたいなものは
特に返ってきませんでした。

そりゃそうです。

ミュージシャンはどれだけ有名で
どれだけ羽振りが良さそうな人でも

何かを代償にしてその地位にいます。

師匠は好きなことして生きてるけど
子どもを持つことを諦めた人でした。

演奏で全国を飛び回る旅をしながら
子どもを育てることができない。

そう判断したらしいです。

戸建ての持ち家だとか
子どもに囲まれた家庭だとか
信用のある職業だとか
安定した収入だとか

そういったものが
人並みの幸せだとするならば、

ミュージシャンはほとんど全員
何かが欠損しています。

何かを代償にして
好きなことだけをして生きていくなんて
どこかが麻痺してないとできない。

人間としてはいびつな状態なのかもしれません。

失意の中で地元に帰った私は
たまたまFacebookを見ていて
妙な投稿を見つけます。

「今日もインターネットでお金を拾いました!」

それは会社の同僚の投稿でした。

まじ?

そんなことある?

衝撃でした。

とにかく困ってたので
胡散臭いとか怪しいとか
そんなことは一ミリも思わなかった。

あと月に5万、いや3万でいい。

家にいながら
ギターの練習をしながら

できるだけ体力を使わずに
稼げる仕事があれば。。。

自分がやりたいことを諦めず
夢を追いかけながら

残業手当に頼らなくても
ローンを返済することが
できるかもしれない。

いつか家族を養うことも
できるようになるかもしれない。

いてもたってもいられず
同僚に「飯を奢るから!」と
誘い出して話を聞きました。

その同僚の彼はなんと
サイトアフィリを
やって稼いでいたのです!

家から出ずにサイトを更新して
自分だけの自販機を設置し
報酬を得るネットビジネス。

これだ!

私はこれをやるべきだ!

ミュージシャン時代から
私が何かを学ぶ上で絶対に
意識していたことがあります。

それは

「何かを始めるならまず
いい師匠を見つけて
最初から弟子入りすること」

自分は独学で上手くやれるような
天才肌ではない。

という自覚があったからです。

しかも私は割と単純なもんで、

その同僚に
自分の師匠になってもらおうと思いました。

すると

「俺もまだ人に教えるほど
大きな結果は出せていないから・・・」

とやんわり断られてしまいました。

でも彼がアフィリを習っている
「師匠」について教えてくれました。

その師匠とは、

通称「地味な男」と呼ばれる
無名ながらも裏では毎月200万以上稼ぐ
凄腕のアフィリエイター。

「地味先生」と呼びましょうか。

「”地味先生”が塾の募集を再開するから
彼のメルマガに登録して告知を
チェックしてみてはどうか?」

「一緒に地味先生のところで
アフィリやってみようぜ!」

と提案されたのです。

一気に視界が開けるような
光が差すような感覚でした。

そうして私が
「地味先生」に弟子入りしたのは
2014年の年末頃でした。

結婚まで夢見た彼女を
若手社長に掠め取られ、

失意の中で地元に逃れた
情けない落武者のような
非正規雇用の社畜こと私。

でも!

素晴らしい仲間・先輩を得て、
最高の師匠に出会うことができました。

夜明けを見ることができたような感覚です。

きっとここからは全てうまくいく。

絵に描いたように大きなお金を稼いで
ここまでの負債にのしをつけて返す。

そんな快刀乱麻を断つ的な
気持ちのいい逆転劇を描ける!

と、思っていたのですが。

アフィリを始めてからも
そううまくいくことばかりではなく。。。

 

ちょっと思いのほか
長くなってしまったので
今回はここまで。

今夜は土曜ってことなので増刊して
「落武者の夜明け 【解決編】」
を22時にお送りします。

リュウでした!

北村リュウ

北村リュウ

詳細なプロフィールはこちら https://ryu3web.com/profile

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

LINEの登録はこちら

友だち追加
TOP